速報!事例検討会のご報告

5月15日(水)「インテーク情報から介入プランを立てる」

 今回の事例検討会では、インテーク(初回面接)の情報から、どのように問題が構成されているのかという仮説を立て、次回からの介入プランを立てるというテーマで検討を行いました。

 たくさんの訴えの中から、クライアント(CL)に解決を望む具体的な場面を絞り込んでもらうと、「問題となっている人(IP)が話しかけてくるが、こちらの意見や提案は受け入れない。最後には気まずい雰囲気になってしまうので疲労感が大きい。いつも同じことの繰り返しになるので、どうにかしたい。」という場面になりました。

 検討会では、まず、インテークで得た情報から、CLとIPのやりとりの連鎖を書き出し、①意味づけ、②行為選択、③相手への期待の3つのポイントからアセスメントを行いました。

 結果「CLとIPの行為選択が問題を維持する形でパターン化している」という仮説が立ち、「CLに別の行為選択の可能性を考えてもらう」という介入プランを立てました。CLに考えてもらう行為選択のアイデアとして、「もし、CLが提案しなかったら、次に何が起こるだろう」「最初にCLから話を持ちかけたらどうなるだろう」など、選択する行為やそのタイミングを差異化するアイデアが出て、事例提供者も「ぜひ次回、CLに問いかけて考えてもらおうと思う」と言われ、検討を終えました。

 今回最後の感想で「この続きがどう進んでいくか、楽しみ」という意見が出ました。面接者がプランを持って面接に臨むことができ、変容を作り出せると自分で思えることのパワーを改めて感じた検討会でした。 (報告者:中)

     次回は、6月19日(水)18時30分~です。

状況に変化を起こす具体的な支援方法を一緒に学びましょう。

 リプルでは、2013年3月より、毎月1回水曜日の18時30分より20時まで、事例検討会を開催いたします。

 「情報の仕分けに役立つ」

 「今後の支援プランが明確になる」

 「次回の支援に役立つ具体的な変容技法が明確になる」

 「支援者自身の力が認められ、活かされる」

 「ピンチに思える状況をチャンスと思って関われるようになる」

そんな会です。

 ぜひご参加いただき、腕を磨いていきましょう!

 参加を希望される方は、一度ご連絡をお電話かメールでいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

事例検討会のご案内(2013年度版).pdf
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 3月13日(水)18時30分~ こじんまりとがんばりました。

 あいにくの空模様で、かなりの雨と強風の中、事例検討会を行いました。

 今回の事例は、子どもさんへの対応方法を模索する保護者がクライアントでした。面接の逐語録を読み深めながら、ケースのアセスメント、介入の戦略と次回の面接のプランが検討されました。

 スーパーバイザーとしてご出席いただいた加茂陽先生が、逐語データから介入戦略に使える“かたち”を浮かび上がらせてくださり(写真参照)、理論枠を用いることでこうしたアセスメントが可能になることを示してくださいました。

 次回の面接の介入プランについては、より効果的に変容を起こすため、「パラドキシカルな方法」を用いることが検討されました。

 「でも、こちらの予想と違うことを保護者が答えそう。自分にやれるだろうか…」と不安に思う発表者に、「違うことを言ってもらった方がいい」ということや、違うことを言われた場合の具体的な対応方法について助言をいただきました。

 他の参加者からも、逐語の中の具体的なやりとりから、クライアントの持つ力や新たな展開の可能性が指摘され、事例提出した発表者には「出した甲斐のある」大変役立つ検討会でした。

 ディスカッションは介入方法の効用の違いに至り、「コンプリメントの意味」や「コンプリメントとリフレーミングの違い」、「リフレーミングとパラドキシカルな方法の関係」など、事例のこと以外でも知的好奇心が刺激される時間となりました。

 今回の参加者は3名だったのですが、「その分、質問しやすかった」というご意見もありました。おそらく今後もその時その時で、人数も雰囲気も違うと思いますが、まちがいなく日常とは違う時間になると思います。よろしければ、気分転換(?)に参加いただければと思います。(中)

 


 クライアント(CL)とIP(問題とみなされている人)との具体的なやりとりを仕分けし、変容を引き起こすための地図を作ります。(この作業が自分でできるといいのですが、実際にCLに関わっている本人は一生懸命のあまり、なかなかデータを削って整理し、仕分けしていくことが難しいものです。そこにこうした検討会やスーパーバイズの意味があります。)

 

 問題を増幅させている状況の仮説です。CLとIPのやりとりの組み合わせは3つのループとして整理され、それらが連動してCLとIP双方の問題解決力を弱めているとアセスメントできました。このループのどれか1つでも変えることができたら、他の2つのループも連動して変容することになります。それが介入戦略となりました。


 4月17日(水)18時30分~ テーマは「質問」

 桜は散ったというのに、一向に暖かくならない4月中旬。リプルでは、第2回の事例検討会を行いました。

 今回はアセスメントし、介入プランを立てた後、サーキュラークエスチョンを使ってどのように変容を引き起こしたか、という点で検討を始める予定でしたが、「そもそもCLの訴えの中から、どの出来事の場面を具体的に聞いていくのか?その選択は誰がするのか?」「そもそもサーキュラークエスチョンとは、どんな言い方をすると効果的なたずね方になるのか?」など、“そもそも”のところでのディスカッションとなりました。

 逐語録をたどると、ある場面の聞き取りの途中で、支援者が別の質問をしてしまったがために、<行為選択>と<意味づけ>と<相手の反応への期待>といったやりとりの連鎖がプツンと途切れて、別の話になってしまっているところがありました。参加者全員が「ああ、もったいない」「ここで違う話になってるのが、今この場だとよくわかるね」と納得、支援者の質問によって引き出される話が変わってくることを改めて確認し、質問のスキルを身に着けることが重要だと再確認しました。

 事例提出者には参加者から「後半はよくねばってるので、やりとりが時系列ですごく具体的にわかる」「”例えば?”をうまく使うといいことがわかった」など、フィードバックがありました。

 途中、カンガルージャーキーの差し入れもあり、楽しさもある有意義な時間となりました。(報告者:中)