2018年度 事例検討会のご報告

解決行動をパッシブとアクティブに分けるとよりCLの工夫がわかります。上は、対象関係論を土台とした

親子関係の理解の枠組みです。

2018.05.13

 今回の事例はアタッチメントがテーマとなりました。アタッチメントが事例検討で話題となる時、その過不足が問題状況と合わせて分析されることが一般的だと思います。今回のケースであれば、パッと見愛着関係が少なかったことを問題視する人が多いと思うのですが、スーパーバイザーの加茂先生の仮説は全く違いました。

 詳しくはお伝えできないのですが、専門職として大切なことは、アセスメントをし、問題状況に対する仮説を立てたならば、その仮説を活かして、状況変容につなげなければならないということです。

 親子間の愛着関係を問題として見立てたのならば、問題視して終わりではなく、責任を持って、解決に役立つ日常生活場面内の具体的な行動を引き出し、状況の変容につなげなければならないと思います。

 今回の事例提供者は、CLから、CLが日常的に工夫していたいくつもの解決行動を記述させていました。それらを、受動的・消極的な行動と主体的・積極的な行動に整理しました。こうした解決行動は、自他を肯定的に意味づける材料となり、親子のネガティブ一色な自他イメージを変え、互いに“うまい分離”を進める文脈となります。

 この文脈を強めることが介入戦略となるわけですが、後半は、次の面接では何をするか、何に気をつけておくといいかなどを議論しました。(中)